Dr.アミノの「アミノ酸公開講座」

3月はスポーツの季節 アミノ酸の疲労回復効果
 Q1 「休憩しても疲れがとれない!なぜですか?」
       → 体内で発生する乳酸セロトニン等の疲労物質が原因です。 … 詳しく
 Q2 「週末のスポーツに向けて、手軽にできる疲労回復法を教えてください。」
       → 1週間前からアミノ酸を1日4g〜7g程度摂取してください。 … 詳しく
 Q3 「効率的な水分補給法を教えてください。」
       → ハイポトニック飲料をお薦めします。 … 詳しく

風邪の季節 免疫力とアミノ酸
 Q1 「そもそも、風邪はどうして引いてしまうんですか?」
       → ポイントは「小腸」のコンディション … 詳しく
 Q2 「免疫力がアップするアミノ酸があるって聞いたんだけど…?」
       → 「アルギニン」と「グルタミン」を覚えて下さい … 詳しく
 Q3 「じゃあ、風邪を引いてしまった後はどうしたらいいの…?」
       → ウイルスを攻撃するマクロファージの味方、それがアミノ酸です … 詳しく
 Q4 「アミノ酸って普段の食事からも摂れるんでしょ…?」
       → 食事だけで十分なアミノ酸を摂るのはなかなか大変! … 詳しく

肌の若さを保つアミノ酸
 Q5 「この季節気になる肌荒れ、その原因って?」
       → NMFの維持 その時アミノ酸は … 詳しく
 Q6 「カラダの中で特に新陳代謝がさかんなお肌、その周期って…?」
       → すこやかなターンオーバーのためにアミノ酸 … 詳しく




「3月はスポーツの季節 アミノ酸の疲労回復効果」
A1 「休憩しても疲れがとれない!なぜですか?」
▼体内で発生する乳酸、セロトニン等の疲労物質が原因です。
普段運動をしていない状態で、スキーやゴルフなどのスポーツを週末にいきなり行うと、翌日の会社や学校、家事などで疲労感や、倦怠感を感じることがあります。これは運動によって体内で疲労物質が発生しているためです。

疲労には「肉体(抹消)疲労」「精神(中枢性)疲労」が存在します。

「肉体(抹消)疲労」は、過度の運動によって発生する乳酸や、アンモニアなどの代謝産物が原因として起こります。乳酸が発生することにより筋肉が酸性状態になり、筋繊維の運動がスムーズにいかなくなるのです。
また発生した乳酸は有酸素運動時、またはその運動後に筋肉や肝臓によって代謝されます。
またアンモニアはそれ自体が体にとって有害物質であり、これを無毒化するために肝臓などの臓器が活発に働きます。アスリートの肝臓を調べると、見た目からは想像できないほど傷んでいることがよくあるのです。
一方、「精神(中枢性)疲労」の原因としてはセロトニンが挙げられます。
スポーツ等運動によって、血液中のアミノ酸バランスが崩れると、脳内にセロトニンという物性が蓄積されます。
このセロトニンこそが、疲労感や倦怠感、さらには眠気のもとになるものです。

このように、乳酸やアンモニア、セロトニン等を発生させないこと、もしくは発生レベルを抑制し、さらに速やかに除去することが、疲労蓄積の予防、そして疲労回復に繋がると考えられます。
ページトップへ



「3月はスポーツの季節 アミノ酸の疲労回復効果」
A2 「週末のスポーツに向けて、手軽にできる疲労回復法を教えてください。」
▼1週間前からアミノ酸を1日4g〜7g程度摂取してください。
運動時のエネルギー源は、体内に蓄えられた糖質と脂肪が中心ですが、身体を構成しているたんぱく質も分解、吸収されてエネルギー源として使われてしまいます。
つまり、私達は「“わが身”を削って運動している」、といっても過言ではないのです。
筋肉を構成しているたんぱく質もまた例外でなく、エネルギー源として使われます。
これが筋肉疲労の最大の原因となっているのです。

この対処法として「アミノ酸を継続的に摂取すること」(アミノ酸ローディング)をお薦めします。
アミノ酸ローディングを行うことで、体内に十分な量のアミノ酸がプールされるため、身体を構成しているたんぱく質の分解が抑制されます。
このアミノ酸の働きは、マラソンランナーを対象に行なった実験で実証済みです。
実験では、レース直後のランナーの血液を摂取することで、身体のたんぱく質がどれだけ分解されたかを検出しました。結果として、アミノ酸を摂取し続けたグループの方が明らかにたんぱく質分解が抑えられていたのです。

このようにアミノ酸には、肉体疲労の原因となる「たんぱく質の分解」を抑える効果があります。アミノ酸ローディングは、1週間前からでも効果を発揮しますので、目指す試合や大会まで1ヶ月を切っている場合でも、1週間のアミノ酸ローディングはぜひ行なって欲しいものです。
ページトップへ



「3月はスポーツの季節 アミノ酸の疲労回復効果」
A3 「効率的な水分補給法を教えてください。」
▼ハイポトニック飲料をお薦めします。
運動時の水分補給は欠かせませんが、そのポイントとなるのが浸透圧吸収力です。
人間のカラダの水分補給のメカニズムは、まず摂取水分中の濃度のもとである溶質部分を体内のエネルギーを使って能動的に吸収し、体液以下の浸透圧にして吸収します。
また水だけを飲んだ時も、胃から腸へはスピーディに到達し、すぐに吸収されますが、その際、体液がいっきに薄まってしまうため、体が尿として自発的に水分を排出してしまうのです。これでは運動等で失われた水分の約半分しか体内に取り込むことができません。

よりスピーディな水分補給を望むのでしたら、低浸透圧のスポーツドリンクが効果的です。
最適な低浸透圧のスポーツ飲料は、浸透圧が194mOsm/Lと低く、一般的な体液の浸透圧である300mOsm/Lに100以上の数値差を付けています。つまり、胃を通り抜けやすく、腸に届きやすく、かつ体液より浸透圧が低いので、素早く水分が吸収され始めます。
<アイソトニック飲料>という言葉を耳にされた方も多いでしょう。実はこれよりも浸透圧が低く、さらに吸収性の良い飲料があります。それが<ハイポトニック飲料>です。

ページトップへ




「風邪の季節 免疫力とアミノ酸」
A1 「そもそも、風邪はどうして引いてしまうんですか?」
▼ポイントは「小腸」のコンディション
「ご存知のように、ウィルスが体内に侵入することが風邪の原因となります。冬は空気が乾燥することにより、空気中にウィルスが浮遊し易くなり、鼻や口から体内に取り込みやすくなります。
結果的に風邪をひいてしまう確率は高くなるのですが、実は、鼻や喉からウィルス感染するのは2〜3割程度、あまり一般的に知られてないことですが、風邪の原因の6割以上を占めるのは小腸からウィルスが入り込んでしまうということにあります。

小腸には<じゅう毛>というものがあり、健康な状態であれば絶えず動いてウィルスの進入などを防ぐことができます。しかし、ストレスなどが原因で<じゅう毛>は短くなってしまうことがあり、そうすると、外部からのウィルスの進入をブロックすることができなくなってしまいます。それで風邪を引いてしまうというわけです。
風邪を予防するには、小腸の<じゅう毛>は常に長い状態に保つということが大切ですね。ちなみに、腸のエネルギーになるアミノ酸としては<グルタミン>が知られています。<グルタミン>には小腸のじゅう毛を健康に保つ働きもあるのです」
ページトップへ



「風邪の季節 免疫力とアミノ酸」
A2 「免疫力がアップするアミノ酸があるって聞いたんだけど…?」
▼「アルギニン」と「グルタミン」を覚えて下さい
「人間の免疫力は、免疫細胞<マクロファージ>という細胞が体内に侵入してきたウィルスを攻撃することで働きます。しかし、体力が低下すると、この<マクロファージ>の働きが鈍くなり、感染症にかかりやすくなってしまいます。そして、<マクロファージ>の活性化をサポートするアミノ酸として<アルギニン>が挙げられます。

また<グルタミン>は免疫細胞を増やす働きが知られています。<アルギニン>と<グルタミン>は、人間が体内で生成し得るアミノ酸である非必須アミノ酸ではあるのですが、ウィルスなどが外部から進入した際には<マクロファージ>のような免疫細胞は普段よりもより活性化し、増殖しなくてはなりません。
その際、細胞の原料であるアミノ酸は体内で生成される量だけでは足りなくなってしまいます。そこで、アミノ酸を効率的に補給する必要性が出てくるわけです。

また、健康な時であっても、<アルギニン>や<グルタミン>のようなアミノ酸を摂取することによって恒常的に免疫細胞を活性化させることができ、感染症にかかる確率も低くなるのです。免疫力を常に高い状態にしておくためには、血中のアミノ酸濃度を高めておくことが好ましいといえるでしょう」
ページトップへ



「風邪の季節 免疫力とアミノ酸」
A3 「じゃあ、風邪を引いてしまった後はどうしたらいいの…?」
▼ウイルスを攻撃するマクロファージの味方、それがアミノ酸です
「実は、市販の風邪薬などは予防薬的な意味合いが強く、風邪をひいてしまった後で飲んでも遅かったりします。一方、アミノ酸摂取は風邪を予防するうえでも重要なのですが、ウィルスが体内に侵入した後でも、アミノ酸は風邪のウィルスを攻撃する役割を持つマクロファージを活性化させ増殖させように働きます。それは、マクロファージを増殖させる免疫細胞が活性化されるからです。

風邪を引きそうとか、引いてしまったという時には、普段より多めにアミノ酸サプリメントを摂取することをお薦めします」
ページトップへ



「風邪の季節 免疫力とアミノ酸」
A4 「アミノ酸って普段の食事からも摂れるんでしょ…?」
▼食事だけで十分なアミノ酸を摂るのはなかなか大変!
「アミノ酸はたんぱく質の材料となる物質です。たんぱく質は糖質、脂質と並び、3大栄養素のひとつとなっています。そして人間が一日に必要なたんぱく質は70gといわれています。しかし、たんぱく質はそのままでは体内に吸収されることはなく、体内で一度アミノ酸に分解されなくてはなりません。

問題は消化、分解という行為が体に負担をかけるものだということです。食物から摂取したたんぱく質が、消化・分解され、アミノ酸として体内に吸収されるのは、健康な人でも8割といわれています。つまり、食物を摂取しただけでは1日の推奨摂取量とされている60〜70gのアミノ酸を摂取することは難しいと思われます。
ですから、定期的にアミノ酸をサプリメントとして摂取することが望ましいといえるのです。ちなみに、アミノ酸は、必要量よりも多く摂取したとしても体外に排泄されるので過剰摂取の問題はありません」
ページトップへ



「肌の若さを保つアミノ酸」
A5 「この季節気になる肌荒れ、その原因って?」
▼NMFの維持 その時アミノ酸は・・・
「肌荒れの原因のひとつとして肌の保湿が充分でないことが考えられます。肌の保湿を保つ役割をするのはNMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)と呼ばれるものです。

このNMFの主成分がアミノ酸と言われています。NMFにとって空気が乾燥しがちなこの季節は大敵。プロリンなどのアミノ酸が不足すると、必然的に肌のうるおいは失われ、肌が乾燥し、肌荒れが引き起こされたりすることがあります」
ページトップへ



「肌の若さを保つアミノ酸」
A6 「カラダの中で特に新陳代謝がさかんなお肌、その周期って…?」
▼すこやかなターンオーバーのためにアミノ酸
「肌の新陳代謝、いわゆるターンオーバーの周期は肌で約1ヶ月、髪の毛で約3ヶ月といわれています。このターンオーバーのサイクルをキープすることが、肌や髪の毛の状態を良好に保つうえで重要です。
ターンオーバーのサイクルが不規則となり、肌の古い角質がいつまでも残っている状態のままだと、肌にうるおいがなくなるだけでなく、透明感もなくなってきてしまうのです。

このターンオーバーの周期を規則的にするためにも、充分なアミノ酸補給が必要です。アミノ酸を補給することで体たんぱくの合成を促進し、すこやかな新陳代謝を高めていくことができるからです」
ページトップへ

今回の講座は以上です。次回もお楽しみに!
→ 【バックナンバーはこちら】